AWARD2021年度. 認定製品

名古屋きしめんに使用している小麦粉は愛知県産小麦の新品種「きぬあかり」で製造。「きぬあかり」は愛知県の栽培環境に合わせて開発された新品種で、質の良い生地を作る「グルテン」を生み出す「グルテニン遺伝子」を4種も有しています。これによりしっかりとしたコシのある食感の麺となります。また、麺の色をくすませる原因の灰分を自社製粉工場で「灰分値」0.28～0.32％の範囲で挽き分けた小麦粉を使用しているので、クリーム色で明るくきれいな色の麺肌が特徴です。

きしめんを茹でる際、鍋の中で麺と麺がはり付き接触箇所に粉っぽさが残るというお客様の声を受け開発に至りました。原因は麺の表面から溶け出た澱粉が接着剤となり、平たい形状のきしめんは、うどんやパスタに比べてはり付く確率が上がることにありました。そこで、接触部分が面と面から点と点になるように、麺の長辺と平行に凹凸を付け、接触範囲を狭めることで、はり付きを軽減させる「波切り製法」を考案し、本商品に採用しました。※波切り製法（溝付き乾麵：実用新案登録　登録第3198915号）

弊社は大正6年の創業以来、全国でも珍しい「麺用粉専門の製粉会社」です。自社で製粉し、挽きたての小麦粉で作る麺はそのものに味があります。
本品は本場名古屋の手打ちきしめん店の味わいを表現するため、きしめんのＪＡＳ規定である4.5ｍｍより幅広い２種類の麺幅（6.5mmと6.9mm）の特注切刃を独自に開発し、凹凸付きの乱れ切り麺にしております。そうすることで、つゆが程よくのり、職人さんの手打ち同様、のど越しが単調にならず、最後の一口まで美味しい食味になるように工夫しております。