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素材を最大限に活かすために手作りにこだわっている「株式会社由布院散歩道」

2019年10月29日(火)


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雄大な景色広がる湯布院で、最高品質のジャムを作り続ける。 「豊後富士」と称される由布岳の麓に広がる温泉地、湯布院。取材日は肌寒いながらも紅葉がとても美しく、多くの観光客の目を楽しませてくれます。

観光スポットから少し車を走らせること10分程で、

『湯布院 風曜日』さんに到着しました。
ちょうど今が旬の「かぼすジャム」を作っているところを見学させていただきました。

社長の村田 武さんは8時30分からの朝礼で「食の3重丸」について説明する時間をくださいました。


従業員の皆さんが話を真剣に聴いて下さる様子から、普段の村田社長と従業員の皆さんのコミュニケーションの深さが伺えました。

朝礼後すぐに工場に移動し、迅速に白衣に着替えた従業員の皆さんは、作業に取り掛かかっていました。

作業場に入ると、、、

うわぁ!と驚くほどに、かぼすのよい香りが飛び込んできます。
旬のかぼすが持つ生命力を感じます。

一つ一つが手作業。かぼすの美味しさを最大限に引き出す独自の製法。



かぼすジャムを作る工程は
カット → 搾り → 茹で → 加熱
このように一見単純ですが、湯布院 風曜日さんではこの過程にこだわり、全てが手作業です。
当たり前ですが、かぼすは一つ一つ大きさが違います。皮の表面も傷があるものやざらつきがあるものなど様々。
それらを一瞬で見極め、次の絞りの作業のために適切な大きさにカットをしていきます。

熟練の技は、速いです。あっという間に樽がカットされたかぼすで一杯になりました。

カットされたかぼすを絞り器で絞っていきます。 機械を使わない理由は、強く圧がかかると苦みが出てくるためだとのこと。

かぼすを感じながら、最も適した加減に絞るため手作業にされているのです。

力のいる作業ですが、これは人の手だからこそできること。ゆっくりと絞っていきます。


次に茹でます。

工場に入った時の切りたての青々とした香りとは違う香りがいっぱいに広がります。

茹でることで円やかで深みのある柑橘系の香りになりました。


作業の間従業員の皆さんはジャム製造に対する想いや日頃の食にまつわることなど、様々お話くださいました。
今回は普段の作業ラインとは異なる配置だったそうです。

取材の為、カメラに収まりやすいようにと普段の広々とした間隔を縮めてくださったとのこと。

こうした優しい気持ちが、「大切な人に食べさせたい」という想いとなり、ジャムに仕上がっているのでしょう。かぼすジャムを作る様子を見ていると、自然とそう思ってしまいます。




「人様の口に入るものだから」信頼できる生産者さんのものだけで製品を作る。



「身元の不確かな素材は使いません。信頼できる生産者さんのものだけで製品を作ります。人様の口に入るものですから。」

『一番身近にある「食」は生活の真ん中に置かれるべきもの。』

という村田社長の信念。

村田社長に、農薬を一切使わずにかぼすを育てておられる生産者さんのところに、お連れいただきました。

畑は、とても綺麗です。

大切に育てたかぼすを、湯布院 風曜日さんでジャムに加工しているとのこと。

人が一人一人違うように、自然の食べ物は一つとして同じ味はありませんと生産者さんはおっしゃいます。

村田社長も従業員の方も、同じことを仰っておりました。

「同じかぼすでも季節ごとに味が違います。その違いをぜひ感じて欲しいと思います」

湯布院 風曜日さんの想いは、その一つ一つの個性である「自然」と丁寧に、誠実に向き合っていきたいということ。

人を想う優しい気持ちが沢山詰まっているから、果実本来の旨味を残すことができるのでしょうか。

自然の風味が口の中で広がるジャムです。


「私はまず従業員とその家族から大切にしていきたいと思っているんです」


工場内見学の後、村田社長の想いを聞かせていただきました。

「こんなこと言うと不適切かもしれないですが」

「私は、まず従業員とその家族を大切にしていきたいと思っているんです。その次に生産者さん、そして消費者さん、最後に株主。あ、でも株主って僕一人なんですけど(笑)」

工場内はとても綺麗でした。

器具も毎日丁寧に洗ってピカピカ。置くときも我が子を寝かせるかのよう。従業員の皆様の道具への愛情を感じます。

「機械のように作業しないで欲しい、幸せな気持ちでジャムを作って欲しい」と従業員さんに伝えているそうです。

村田社長の想いや信念が、おいしい商品を生み出していく秘訣なのだと感じました。

湯布院 風曜日さんでは直営のカフェ『風曜日』で、ジャムやジュースを召しあがることができます。


食の3重丸より
"やさしいジャム" それが湯布院風曜日さんのジャムを食べた感想です。
果物を食べているように感じるジャムというような印象だったのですが、 見学しお話を伺っていると、なぜそのように感じたのかが納得できました。
きっと村田さまのお人柄がそのようなジャムを作り出しているのでしょうか。
かぼす以外のさまざまな季節の果物ジャムも楽しんでみたくなりました。

食の3重丸. 2019年度認定製品
かぼすジャム / ネーブルジャム 』は、
こちらからご購入いただけます。

由布院散歩道さんによる認定製品の解説

【 かぼすジャム 】
大分県名産のかぼすをジャムにしました。かぼすの皮まで丸ごと使い、風味をいかしました。
つぶつぶとした食感にもこだわり、甘さひかえめの上品な味わいです。繊維分もたっぷり入り、今までにないオリジナルなジャムです。

【ネーブルジャム 】
宇佐市の吉澤さんより仕入れたネーブルで作りました。食物繊維もたっぷりで皮まで丸ごと使いました。
焼き菓子のトッピング、ヨーグルトソースにも好評です。



有限会社 由布院散歩道
〒879-5114 大分県由布市湯布院町川北948-11
TEL(0977)85-4859/FAX(0977) 28-8778
(電話受付10:00~17:00 月~金)
URL : 食工房 風曜日
facebook : 食工房 風曜日

茶房 風曜日
〒879-5114大分県由布市湯布院町川北899-100
TEL&FAX(0977)85-2750
URL : 茶房 風曜日
営業時間 : 土日祝 11時~17時