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美味しいみかんと加工品づくりを通じて、みかんの持つポテンシャルを
様々な形で追求している「早和果樹園」さんを訪問しました。

2018年3月21日(水)


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今から約20 年前、市場関係者の一言で抱くようになった危機感。
その後「まるどり方式」を追求したみかんが高級青果店に並ぶまで。


全国の温州みかんの約1割を生産する和歌山有田地方にある和歌山県有田市。早和果樹園のみかん農園は高台に広がる、大きく勾配の険しい山並みにあります。燦々と輝く太陽と太平洋からの海風を受けて育つみかんは、大きくてとても綺麗な橙色。
水はけの良い急勾配の土地は、450年以上続く温州みかんの栽培に適した日本有数の地と言われています。
冬の収穫期でとてもお忙しい時期にお邪魔してしまいましたが、代表取締役社長の秋竹さん、取締役常務の大浦さんが快 く取材を受けてくださいました。

早和果樹園の前身である早和共撰組合が立ち上がったのは昭和54 年。
名物である鍋会を通じて、常々全国の情報を仕入れ、特徴のあるみかんを出荷する小規模の組合でした。それでも時代の波は厳しく、平成10 年のころ、鍋会に参加された市場関係者から、「小さな組織で続けるのはこの先厳しいよ。」と言われたことがきっかけで、前社長(現会長:秋竹さんの御父上)が法人化へ舵を切り、株式会社早和果樹園として事業強化への道を進むことになりました。
その頃、他産地で素晴らしい成果が出ていたマルチ栽培(畑の下から白シートを敷き、雨水を入れずに水分ストレスをか けて糖度を上げる)を取り入れた後、さらに発展させた「まるどり(マルチドリップ)方式」を和歌山県・農研機構とと もに推進します。これは、雨水を防ぎ、自らのタイミングで適量の水や肥料をあげる技術のことで、水をあげるタイミングの見極めが大切なポイント。初年度は糖度13 度を超えることに成功し、東京の高級青果店との取引もはじまりました。「まるどり方式は、和歌山県・農研機構との共同トライアルで、それぞれで成功体験を共有できたことも大きいです。」

農産物としてのみかんを基本に、ジュースやジャムなどの加工品に挑戦。
地元の農家や工場を巻き込み、六次産業化が始まる。


平成15 年、近所の搾汁工場に少量の搾汁を依頼し、ジュースの試作品を限定販売。
初めは売り先もわからなかったため、市場や市に相談しながら販路開拓を試みる中、市の行事で使われたところ評判が上 がり、加工品づくりに勢いがつきます。
平成16 年には、糖度の高いみかんのみを搾ってつくったジュース「味一しぼり」が完成。(搾汁の際に渋みが入らない)チョッパー・パルパー方式の搾汁方法を持つ工場と契約し、本格的に加工品事業が始動しました。

その後は毎年1種類ずつ加工品を増やしていき、今ではみかんのシロップ漬け・果汁ゼリー・アイスキャンディ・みかんジャムなど、個性ある製品が登場。早和果樹園としても農産加工が主になってきました。
「農産物だけではなかなか売上を上げることは難しかったが、加工をすることで雇用も生むことができ、年々売上を上げることができています。」
当初は苦労されていた販路開拓も次第に形が整って来た一方で通販も開始。今では多くの人から直接発注が舞い込みます。「同じことをし続けるのではなく、新たに何をするか。自分たちは、みかんのポテンシャルはまだまだこんなものではないと思っていて、みかんで出来ることを深めたいです。最近はみかんの皮にも活路を見出し、化粧品や健康製品づくりもはじめています。有田の貴重な産品であるみかんとしっかり向き合いたいです。」


農家を守ることと、みかんの無駄をつくらないことの両立を目指す。
そのためにも、自分たちのみかん加工業は大きくしていきたい。


みかんは天候の影響を大きく受ける農産物です。手塩にかけて育てても、台風が来ると全てが台無しになることも。農家も出来るだけ良いみかんを作ろうと努力しますが、生果として出荷できなかった加工用みかんは、買取値段が非常に安く、農家にとって痛手でした。
「早和果樹園では、通常よりも高い値段で加工用みかんを買い取らせていただいています。自分たちは付加価値の高い加工品をしっかりと作って、たくさん販売することで、加工用みかんをたくさん買い取ることができる。自分たちの農産加工が大きくなれば、農家さんのサポートも続けていけると考えています。」
早和果樹園は、スタッフの皆さんが大変元気で、気持ちの良い挨拶が飛び交っています。みかんのポテンシャルを上げたい、という秋竹さん・大浦さんをはじめとする皆さんの前向きな雰囲気が農園・オフィス・工場にも浸透しているようでした。「弊社がなぜ元気な会社になったのか。振り返れば市場関係者の方のお話しがきっかけで会社を興し、加工の道に入ったことが大きかったと思います。捨てるところがなくなるほど、みかんも無駄なく活用していく。有田みかんを全国や世界に広めることができるような体制や仕組みを整えていきたいと、日々頑張っています。」


食の3重丸より
早和果樹園さまは、ご自身が農作物を生産されているから、1年を通してのご苦労、不作時の嘆きを痛感していらっしゃる。それ故に、社長さまのお言葉から手塩にかけて作られた産物への思いがひとしおだと感じました。
美味しいみかんで人々を喜ばせるだけでなく、様々なアイデアで、愛情を注いだみかんを余すところなく活かしておられる。加工用に出荷される農家さんもとても増えているとお聞きしましたが、農家にとって早和果樹園様は救世主ですね。その中でも「味一しぼり」は、実際美味しいみかんを食べているように感じる製品です。
1年を通してみかんを頂ける、わたし達にとっては嬉しいことですね。

食の3重丸. 2018年度認定製品 『味一しぼり 』は、 こちらからご購入いただけます。

株式会社早和果樹園
〒649-0432 和歌山県有田市宮原町東349-2
TEL:0737-88-7279 / FAX:0737-88-7218
E-mail:mikan@sowakajuen.com

URL : http://sowakajuen.com
FACEBOOK : 早和果樹園