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大豆製品を通じて、オーガニック食品と生産農家、
そして健康な食生活の 発展を目指す「だいずデイズ」さんを訪問しました。

2018年2月7日(水)


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もっと大豆を食べてほしい。
美味しくて健康に良い大豆製品を、ゼロからつくるところからスタート。


兵庫県神戸市。住宅・商業施設・オフィスなどが立ち並ぶ閑静な街並みの中に事務所を構えるだいずデイズ。
「スーパー発芽大豆」など、素材にこだわった製品づくりを進められています。

営業・宣伝販売・通販サイトの運営など、基本的に8名の社員だけで進めていくパワフルな組織運営で、はじめはほとんど知られていなかった「スーパー発芽大豆」を、数年の間で人気製品へ育て上げた数々のノウハウを社内に持たれています。 ここまでのご苦労から、大豆にかける想いまで、部長の鈴木さんと営業部主任の田中さんからお話しを伺いました。 良質のタンパク源として、古くより長寿国・日本の健康を支え続けてきた「大豆」。
毎日大豆を食べている人の割合は、60歳以上の人では多くいるのに対し、若い世代になるほどその割合が大きく減っているのが現状です。「多くの世代に、もっと手軽に大豆を食べてもらえる方法はないか」という想いを抱え、研究開発が進められました。

当時、一般的にスーパーで売られているのは水煮大豆(茹で大豆)。水煮は比較的安価で手に入りますが、水溶性の栄養が水に溶けだしてしまい味が薄く感じられるため、煮炊き調理を必要とします。
一方で「だいずデイズ」が行き着いたのは「蒸し調理」という製法。「蒸す」と栄養がギュッと凝縮され、ホクホクと栗のように美味しい!さらに発芽させる事で旨味成分・グルタミン酸も増え、ストレス時代に注目される栄養素GABAの数値もアップ。原料にもこだわり、何百種類の豆の中から北海道産の特別栽培豆を探しだし「スーパー発芽大豆」を完成させました。まずは健康志向の高い人へお届けしたいと、販売先を自然食品店に絞り商品を送り出しましたが、発売当初はなかなか売れず、ゼロからのスタートだったそうです。

地道な販売活動を続けて、少しずつ人気製品に。
レシピ・小冊子も自分たちで作り、工夫に工夫を重ねて、大豆の美味しさをプロモーション。


営業担当者がお店に直接立って製品をお客さまに説明し、試食いただくと、「美味しい」という反応が多いことに手応えを感じ、毎週のように地道に宣伝販売を繰り返した結果、1日1パックだった売れ行きが5倍に増える。そういう実績が積み上がってくればお店の反応も変わり、徐々に製品の扱いが変わっていきます。

その甲斐あって、今ではお客さまが進んで買ってくださるようになり、豆嫌いだった子供たちもそのままでパクパク食べる、という話も聞くように。
自然食品店にある製品としては価格が比較的リーズナブルなことも長所の一つであり、親会社の工場ラインを使うことのコストメリットが価格に反映されているそうです。 企業秘密の蒸し方で作られる「スーパー発芽大豆」はイソフラボンもしっかり残るため、美容や健康にも効果が期待できます。また、蒸すことで栄養成分や美味しさを封じ込め、健康価値をそのまま食べることができる。美味しいだけではなく、身体にも良いということが伝わると、続けていただく理由が強まります。

スーパー発芽大豆をもっと食べていただくために、自分たちでレシピを考案して小冊子を毎月製作されており、そこにはアイデア溢れるメニューがたくさん載っています。「大豆の良さを知っているメーカーだからこそ、すべて制作物は自分たちで手掛けています。毎日楽しんで続けてもらえるように、アイディアを出し合いますね。お客様から『作ってみたらおいしくて、毎日食べてるのよ』等、頂戴するお声がやる気につながります。」

美味しい蒸し大豆が広がることで、オーガニック食品を食べたい人が増え、
生産農家の方たちもつくり続けてくれるようになる。


「スーパー発芽大豆」の発売以降、ある著名な料理研究家から「蒸し大豆を有機原料で作ったら、もっと美味しくなるのでは」と声をかけられことがきっかけで、有機生産農家との交渉の末に有機原料を確保し「有機蒸し大豆」の製品化にも実現しています。有機大豆は栽培が難しく、台風などの気候面で影響や若手就労者が多くない事情もあって農家の負担が大きく、毎年の調達が頑張りどころだそうです。 「契約農家へ伺って産地状況の確認をするだけではなく、お客さまの声をお届けするのも仕入れ担当者の大事な仕事になっています。」と話す田中さん。最近は大手スーパーでもオーガニックへの取り組みが目立つようになり、小売店側の関心は高まっている一方で、どうしても従来製品よりも割高なオーガニック製品は毎日買うものとして考えた際にハードルが高く、関心をお持ちでも実際に購入に動かれるお客さまがもっと増えるような取り組みが必要だ、とも話されます。 だいずデイズとしては、有機大豆製品の良さをもっと知っていただくことで購買が増え、供給量が増えることで農家の方にも安心して栽培に取り組んでいただける、その流れを活性化させたい、との想いがあるそうです。

有機大豆製品を軸に健康・食育・農家の発展など、食生活を取り巻く多くの課題を良くしようとさまざまな取り組みを続けられる姿勢に、食の3重丸の想いと重なるものもあり、共感できることの多い取材となりました。



食の3重丸より
大豆の良さを信じているからこそ「大豆の栄養で、皆が健康になれるように」との思いがあふれていました。そして生まれた「蒸し大豆」を、一人でも多くの人に届けたい!との思いをパワーに変え、少数ですが人数以上の力を発揮されている企業です。「ウチの製品は国内の生産農家さんに支えて頂いている」とおっしゃる通り、生産農家さんとの絆作りに始まり、本当に大切にされていることが伝わりました。
農業と製造業の応援している食の3重丸と同じ思いで、私たちもパワーを頂きました。



スーパー発芽大豆 』が、
食の3重丸. 2018年度 認定製品となりました。 株式会社だいずデイズ
〒658-0044 兵庫県神戸市東灘区御影塚町4-9-21
TEL:078-841-1001
FAX:078-857-6634

URL : http://daizu-days.co.jp
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