体に効く食薬ごはん 3月『スナップエンドウ』

2026年4月30日(木)

アメリカから来たスナップビーンは、日本で呼びやすいように「スナップエンドウ」と名付けられました。
スナップエンドウは、見た目のやさしい緑色からも感じられるように、体に穏やかに働きかける春の野菜です。

効果・効能

ビタミンCを含み、肌を整えながら、季節の変わり目にゆらぎやすい体調を支えてくれます。
さらに、βカロテンの抗酸化作用は粘膜を守り、外的ストレスから体を守る一助に。
食物繊維は腸内環境を整え、カリウムは余分な水分の排出を促し、春に感じやすいむくみのケアにも役立ちます。

薬膳の考え方では、性質は「平」
体を冷やしすぎず、温めすぎず、ちょうどよく体を整える食材です。
脾(胃腸)の働きを助けて消化を支え、気を補うことで、疲れやすい時期にもやさしく寄り添います。
また、体内の余分な水分を排出する働きもあり、重だるさを感じる春に適しています。

移ろうこの季節。
だるさやむくみ、食欲の低下といった小さな不調に、スナップエンドウは静かに寄り添い、内側から整えてくれる旬野菜です。

使い方・食べ方

ボウルに水を張って、スナップエンドウやサヤエンドウをしばらく入れておくと、パツンとハリが戻ります。
野菜に水分がしっかりあると、熱伝導が良くなり、シャキッと仕上がります。

下処理は、ペティナイフをもって先の方からヘタに向かって内側に沿って筋を取り、そのままカーブに沿って外側の筋をむくと簡単です。

春になると出回るスナップエンドウ。
さやごと食べられるえんどう豆で、パキッとした歯ざわりとやさしい甘みが魅力です。
火を通しすぎず、さっと茹でるだけで十分においしい。
シンプルに塩でいただくと、春の香りとみずみずしさが際立ちます。
さやも豆も一緒に味わえる、季節のごちそうです。

【シンプル塩茹で】
[材料]
・スナップエンドウ
・塩

[作り方]
1.筋を取る
2.たっぷりの湯に塩(約1%)を加える
3.1分半ほどさっと茹でる
4.ザルにあげ、そのまま冷ます(甘みを保つ)
※氷水にとらないのがポイント

サラダには、茹でたスナップエンドウを半分に開いて添えると、お皿が華やかに仕上がります。
ぷっくりした実が連なっているのは、春ならではの小さな喜びですね。
カロテンを多く含みますので、油と一緒に食べるとよいでしょう。

【ソテー】
[材料]
・スナップエンドウ
・オリーブオイル
・塩
・こしょう
・削りチーズ(お好みで)

オリーブオイルでシンプルにソテーし、塩・こしょうと削りチーズをふっていただきます。
よく冷えたソーヴィニヨン・ブランと一緒にいただくと、スナップエンドウの甘さがより引き立ちます。

井澤 由美子

料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かした
シンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの
火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。


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