体に効く食薬ごはん 12月『葱(ねぎ)』
2025年12月30日(火)
ねぎは風邪の特効薬。体を温め、寒気から体や喉を守ります。
ちなみに「風邪(かぜ)」という言葉は、中医学の、風邪(ふうじゃ)に由来しています。
風という“邪気”が体内に引き込んで起こるため、「風邪をひく」と表現するのです。
寒気を覚えたら、葱や生姜、葛根湯などを早めに取り入れ、素早く身体を温めることを心がけてみてください。
悪化させないための小さな意識の養生が、その後の回復に大きな違いをもたらします。
効果・効能
ねぎの白い部分は葱白(そうはく)という生薬で、体を温める薬効が高いです。咳や痰、喉や関節の痛みなどの症状にも有効です。
炎症をおさえて痛みや熱を取りのぞく効果があるとされ、焼いて喉に巻くなどの民間療法が、昔から日本に伝わっていますね。
ねぎの辛味成分である硫化アリルは、疲労を回復したり、血液サラサラ効果が期待できます。
細切りにして短時間水にさらし、サラダやお刺身のツマなどにして楽しんでください。
食べ方・使い方
ねぎは辛味のある野菜ですが、加熱調理をすると柔らかくなり、甘みが出て食べやすくなります。寒邪(かんじゃ)から身を守り、風邪の特効薬でもあるので、寒い日にはたくさんいただきたいですね。
風邪の引き始めや肩こりがひどい時は、ねぎに血のめぐりをさらに良くするビタミンB1を含む食材、
豚肉やラム肉などを合わせて相乗効果を狙いましょう。
気力、体力を養います。
油を使って炒めたり蒸したりする調理法は、身体に効率よく吸収でき、特におすすめです。
朝方、足先が冷たくて目が覚めてしまうことはありませんか?
冷えがひどい、そんな時は斜め薄切りにしたねぎをたっぷりと用意し、豚肉の薄切りとしゃぶしゃぶなどにすると、体を芯から温める手助けをします。
にんにくやもみじおろし(大根おろしと赤唐辛子)、山椒、胡椒、生姜などの辛味成分を薬味として加えると、さらに効果が高くなります。
翌朝がいつもと違ったら、食養生ができている証拠です。
下仁田ねぎに、好きな食べ方があります。
丸のまま魚焼きグリルで、玉に返しながら全体が真っ黒になるまで焼きます。
外皮を剥くと、とろんと甘みの立つ白肌が顔を出します。
シンプルですが、塩とオリーブオイルでいただくと最高ですよ。
また、下仁田ねぎをしっとりと煮ると、甘みが最上でこたえられません。

料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かした
シンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの
火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。
link:【食薬ごはん】
Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】