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体に効く食薬ごはん 3月「人参(にんじん)」

2025年3月30日(日)

春野菜が美味しい季節になりました。
店頭では柔らかそうな新玉ねぎや春キャベツ、新じゃが芋、新ごぼうなどに加え、 みずみずしく柔らかそうな葉付き春人参も見かけるようになりました。
春に収穫される春人参は、柔らかく良い香り、甘味もあって食べやすいですね。

また花粉が舞うこの時期は、特に目のかゆみや乾燥が特に気になります。
加えてパソコン作業、携帯、テレビなどによる眼精疲労なども改善したい。
こんな時は、春人参を多く食べるようにしています。

効果・効能

人参は、他の野菜に比べて圧倒的にカロテンが多く、「カロテンの王様」とも呼ばれています。
B-カロテンは体内に入るとビタミンAに変換されるので、
人参は鼻や喉の粘膜を健康的に保つビタミンAが豊富な野菜。
寒暖の差による肌ストレスや乾燥、小じわなどにも有効な食材です。
ビタミンCも多いので、これから更に気になる紫外線対策にもお勧め、美肌効果も 上がります。
食物繊維も豊富なので腸活にも良いですね

薬膳では、人参は血を作る手伝いをし、春の肝機能を助け、角膜の新陳代謝を促す作用があるとされ、日々取り入れると血と津液(しんえき)を作り栄養不足を補うとされています。
※津液:人体内の正常な水液の総称。唾液や汗、涙、胃液などが含まれます。

太りやすい人は消化力が落ち、体の中に不要物が溜まりやすい状態なので、そうした体質の改善にも効果が期待できます。

人参を購入する時は、オレンジ色が濃くて、茎の切り口の直径が小さいものを選んで下さい。

使い方・食べ方

春人参は葉付きで販売されていることも多いので、見かけたらビタミン豊富な葉っぱも有効に調理して下さい。 油類と合わせると効率よく体に摂取できます。

春人参は、水分が多く皮が薄いので、火の通りが早く調理もとても楽ですね。
生で食べても甘味を感じますが、じっくり火を通すと甘みが更にグンと増します。

カロテンは皮のすぐ下に多く含まれています。皮に香りもあるので、そのまま調理すると栄養や美味しさを丸ごと頂けます。



【キャロットラぺ(人参サラダ)】
デパ地下などでもよく見かけるキャロットラペは、フランスのお惣菜。
作り方もごく簡単。

1.皮付きの人参をタワシでこすり洗いし、千切りにします。
  細く切るほどふんわりとしますよ。
2.レモンやオレンジの柑橘の搾った果汁、オリーブオイル、粗塩をふって馴染ませる。

人参の酵素、ビタミン、カロテン、柑橘果汁の酸味がたっぷりなサラダは、肝機能をケアするので、お酒のお供にも最適です。
今なら金柑を加えても良いですね。甘み、香り、色が冴えた美しい一品になります。
お好みで、刻んだナッツ、レーズンやクコなどのドライフルーツを加えると食感のコントラストや鉄分、繊維も増し、自然な甘みが加わって、美味しくなります。

また、同じように千切りした人参を醤油と辛子で和えておき、粒マスタードやクミン、コリアンダーなどを油で熱した熱々のシードオイルをかけるとエスニック風の美味しい副菜に。
カレーの添え物などにも最適です。

【その他の使い方】
花粉症が気になる方はヨーグルトと合わせても。
後は新玉ねぎや新じゃがいもと一緒に煮た、美しい人参スープなどもお勧め。
カルダモン、ナツメグなどのスパイスを振るとおもてなしにも。



井澤 由美子

料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かした
シンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの
火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。

link:【食薬ごはん】

Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】