**体に効く食薬ごはん**
12月「アボカド」
2024年12月30日(月)
アボカドは、森のバターといわれるほど、とにかく栄養価が高い果物。
これから寒くなって動かなくなり、腸活や乾燥が気になる方々に、おすすめです。
これから寒くなって動かなくなり、腸活や乾燥が気になる方々に、おすすめです。
効果・効能
アボカドの脂質の大半は、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸で、動脈硬化を予防し、悪玉コレステロールを減少させます。抗酸化作用が強いビタミンEも豊富。
老化を防ぎ、若返りのビタミンと呼ばれるビタミンです。
アボカドは女性には特に嬉しいスーパーフードですね。
腸の粘膜を潤し、便通をよくする効果も。
中医学では胃腸の働きを良くし、年齢と共に体力の衰えを感じる方にも良いとされ、 気を補って体を元気にするとされています。
食物繊維も多く、1個で様々な栄養を摂取できますよ。
胃腸の働きを補い、内臓下垂の改善や顔色をよくするといった美容面でも嬉しい効果が期待できます。 ただし、脂質も多いため、食べすぎには気をつけましょう。
【購入時のポイント】
通年で出荷されていますが、4月から6月は濃厚な良品が出回るそう。
ニュージーランドから日本に輸入されるのは10月から12月までと旬は短い期間。
アボカドを購入する時は、張りがあって黒味がかったものや
ヘタが必ず付いているものを選び、触るとゆらゆらと少し動く程度がちょうど食べ頃です。
使い方・食べ方
アボカドの皮をむいたり、カットしたりして放置しておくと変色します。防ぎたい時にはレモン果汁をかけておきます。
【そのまま】
アボカド畑の農家のお父さん(ニュージーランド人)に教わりました。
色味がきれいでねっとりとした舌触りで濃厚な味わいの良品なアボカドは、
食べやすくカットし、ライムをたっぷり絞って美味しい粗塩をつけていただく。
単純ですが1番好きな食べ方です。
【トースト】
温かいアボカド料理もオツなものです。
半分に割って種を取り、焦げ目がつくまでトーストする。
醤油とわさびを添え、スプーンですくって食べるのがおすすめです。
種を取ったくぼみに、卵を落としてマヨネーズを絞り、パンと一緒にトースターに入れれば、栄養バランス抜群の簡単ランチの出来上がり。
実はトロリとし、卵は半熟で絶妙です。
クラッカーや、焼いたパンですくっていただいてもいいですね。
【美肌ディップ】
白味噌と混ぜてペーストディップに。
白味噌は麹が多く塩分が少ない品の良い発酵調味料。
美味しい上に美肌効果を更に上げます
おもてなしにもお勧めです。
【腸活ナムル】
ごま油、少々のにんにく、塩、胡椒で 味付けしたアボカドナムルはお酒のアテにも。
良質な油とアボガトを合わせると更なる腸活に。
【カカオ&アボガト】
少し意外かもしれませんが、
ココアやコーヒーとも良い相性です。
アボガトとポリフェノールを合わせると 健康に良い相乗効果が増しますよ。
お好みで蜂蜜を仕上げに加えても良いでしょう。
【リコピンの吸収率を上げる】
アボガトと、トマトやスイカを一緒に食べるとさっぱりして美味しい上に色合いも綺麗。
何より体のサビを抑えるリコピンの吸収率が上がります。
リコピンは朝、摂取すると良いので、モーニングサラダなどにすると良いですね。
アボガト単体でも高い栄養価がありますが、好相性の食材とシンプルに合わせて健康効果を更に上げて下さい。
井澤 由美子
料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かした
シンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの
火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。
link:【食薬ごはん】
Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】