**体に効く食薬ごはん**
10月「さつまいも」

効果・効能

多くの食物繊維やヤラピンを含むさつまいもは､腸の働きを促し､便秘を改善します｡
摂取し過ぎた塩分や脂質を排出する効果が期待できます｡
豊富なビタミンCは､コラーゲンの生成に必須､美肌効果も抜群｡
抗酸化作用のビタミンEも豊富で､若返りのビタミンと呼ばれています｡
ビタミンB群は疲労回復効果や､風邪予防にも適しています｡

薬膳では胃腸を元気にし､補気(気力を上げる)､通便効果のある野菜とされています｡
ホクホクと甘く､柔らかいさつまいもは消化吸収がよいので､胃腸に良いとされています。
食材の性質は『平』なので、体を温めもせず冷やしもしないため､消化が弱く便秘がちな方にも お勧め｡
体調を崩した時や食欲が低下した時などにも良いもの､お粥に入れると甘みと とろみが出て､弱った体に優しく作用します｡

《使い方・食べ方》

【焼き芋】
さつまいもを洗い､濡らしたキッキンペーパーに包んで､アルミホイルでしっかり包 んで炭火やオーブンで焼きます｡
じっくり加熱すると美味しいので約60〜75度位の温度で長く加熱すると甘みを最上に引き出せます｡
丸ごと加熱することもポイントです｡

【簡単スイートポテト】
そのままオーブンで焼いてホクホクの焼き芋にしても美味ですが､一手間かけたス イートポテトのご紹介です｡
[材料]
・さつまいも　中5本
・きび砂糖　50g
・生クリーム又は牛乳　60～100cc
・塩 ひとつまみ
・卵黄 1個分

[作り方]
①さつまいもをタワシでこすり洗いし､濡れたままアルミホイルに１個ずつ包む。
②190度のオーブンで1時間前後焼く(竹串がスッと入るくらいまで) 。
③熱いうちに皮をむいて鍋に入れる。
④木べらなどでつぶすように混ぜ､甘さをみてきび砂糖を加えて混ぜる。
⑤生クリームか牛乳を､様子を見ながら少しずつ加え､塩で味を整える。
牛乳を使った時は､コクを足す為にバターや卵黄を加えてもいいです。
⑥このまま食べても美味しいのですが､ベークドスイートポテトに｡
形を整えて表面に溶いた卵黄を塗り､190度で15分ほど焼き色がつくまで焼く｡
熱々焼きたてのスイートポテトには､濃厚なアイスクリームとシナモンが よく合うので､添えてみてください｡

【さつまいもの甘辛タッカルビ】
[材料]
・さつまいも　1本(170g)
・春雨(乾)　40g
・鶏もも肉(唐揚げ用)　300g
・玉ねぎ　1/2個
・ごま油　大さじ1
◆味噌・砂糖・しょう油・豆板醤　各大さじ1
◆みりん　大さじ2～3
◆にんにく(すりおろし)　大さじ1

[作り方]
①さつまいもは一口大の乱切りにして鍋に入れ､ かぶるくらいの水を加えて4〜5分下ゆでしてザルにあげる｡
春雨は70℃のお湯に５分ほど浸けたあと､水気をきる｡
②玉ねぎは1cmのくし切りにする｡
③ポリ袋に鶏もも肉と◆を入れて揉み込み､②の玉ねぎも加えてさらに揉み込む｡
④熱したフライパンにごま油をひき､③を入れてフタをし､4〜5分蒸し焼きにする｡
⑤①のさつまいもと春雨を加えて炒め合わせる｡
さつまいもが柔らかくなり春雨が煮汁を吸ったら器に盛りつける｡


《安納芋について》
安納芋には安納こがねや安納べになどの種類があります｡
一般的なさつまいもよりショ糖が多く､焼くと糖度が40度前後まで上がるそう。安納芋を使ってお菓子を作る時は砂糖いらずです｡
カットすると鮮やかなオレンジ色が特徴で､食物繊維やビタミンCだけでなく､免疫力を向上させるβーカロテンも豊富｡
じっくり焼いてマッシュし､デザートグラスに盛って､ホイップクリームをのせるだけで､絶品デザートのさつまいもシャンテリーになります｡

収穫されてから3週間前後たってから､美味しくなるのも特徴です｡
地方に行くと､形・甘み・旨み・食感・色味もさまざまあって楽しいものです｡

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