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**体に効く食薬ごはん**
6月「枝豆(えだまめ)」

2023年6月30日(金)

ご存知の方も多いと思いますが、収穫時期が異なるだけで、大豆と枝豆は同じものです。
枝豆は大豆が熟し切る前の青い状態で収穫したもの。
私は菜園を借りていて、豆の種まきから味噌作りを毎年楽しんいでますが、
この時期は、枝豆おつまみをほとんど毎日作ります。

効果・効能

夏の食養生のひとつ。
枝豆は、この時期の免疫力疲労回復に役立つ、特に食べたい旬食材ですね。

大豆と同様に梅雨の養生にも良い梅の保存食タンパク質・ビタミンB1やB2、鉄分、繊維や大豆には少ないビタミンCとカロテンも豊富に含んでいます。
また枝豆にはアルコールの分解を促進するメチオニンと言う物資が含まれ、肝機能を高める効果が期待できます。
ビールの相棒的な存在なのは理にかなっていますね。
中医学では血の巡りをよくし、疲労回復にも効能があるとされていますよ。
女性に嬉しいイソフラボン葉酸もあるので妊婦さんにもお勧めです。

東北地方の郷土料理のずんだ餅も枝豆で作りますね、砂糖やもち米と合わさって滋養にもとてもよいものです。

食べ方・作り方

【おいしい茹で方】
茹でる時は塩もみしてから行うのが秘訣!
たっぷりの水で洗った枝豆の両端を切って、
粗塩をきつめにふりかけてよくもみ込む。
沸騰した1Lの湯に、大さじ1程度の塩と
塩がついたままの枝豆200~300gを入れ、3分前後茹でる。
ザルにあげて冷まし、塩適量をふる。


【枝豆の香ばし焼き】
枝豆は皮ごと焼くことで甘みや旨みが凝縮します。
香ばしく食欲をそそりますよ。
[材料]
・枝豆 200g
・しょうゆ 小さじ2~3
・山椒・七味唐辛子 お好みで各少々
[作り方]
塩茹でした枝豆をさやごとフライパンでから煎りする。
しょうゆを鍋肌から入れ絡める。
お好みで山椒や七味唐辛子を振りかけていただきます。


【枝豆の昆布だしびたし】

滋養強壮効果が抜群の昆布と枝豆が、
暑さで疲労したからだを労わります。
[材料]
・枝豆 200g
◆昆布だし 2カップ
◆赤唐辛子 2本
◆実山椒 お好みで(適量)
[作り方]
枝豆を塩茹でし、粗熱を取る。
◆の昆布だしに赤唐辛子と、お好みで山椒を入れたところに、
皮ごと枝豆を入れ浸す。
冷蔵庫で2時間ほどキンと冷やして!


【枝豆の東煮(あずまに)】
江戸料理として知られています。
枝豆をさやごと醤油やみりん、唐辛子などと甘辛く煮て冷たく冷やしたものですが、これがなんとも粋です。
[材料]
・枝豆 1束分
・ごま油 適量
・赤唐辛子 お好みで(小口切り)
◆水 50ml
◆酒 50ml
◆しょうゆ 大さじ2
◆きび砂糖 大さじ2
[作り方]
枝豆のうぶ毛を取るように塩でもみ、水で洗う。
小鍋にごま油とお好みで赤唐辛子を入れ、枝豆をさやごと炒める。 油が回ったら、◆を入れ、蓋をし、鍋をゆすりながら水分が飛ぶまで煮詰めます。


井澤 由美子

料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かした
シンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの
火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。

link:【食薬ごはん】

Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】