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**体に効く食薬ごはん**
8月「唐辛子(とうがらし)」

2023年8月30日(水)

青唐辛子青柚子が出回る季節。
青唐辛子はピリっとしますが、穏やかな青々とした辛味が心地いい。
そしてベランダ菜園の青かった唐辛子も徐々に赤く色ついてきました。
ローリエもスクスク育ち元気。
沢山なるので《赤唐辛子》と組み合わせてリースを作って皆さんにおすそ分け。
とても可愛らしいし、キッチンに吊るしておけば、お料理に直ぐに使えて便利だし虫除けと魔除けに?もなりますね。

効果・効能

青唐辛子は、抗酸化作用が高くカロテンが豊富。
青唐辛子は、柚子やしそと同様に消化を促進し、香りで気の巡りを良くして暑苦しさを緩和します。
唐辛子は細胞の代謝を促進し、カプサイシンの発汗作用の他に適度なら、滋養にも良いものです。

食べ方・作り方

フレッシュ感あふれる調味料を一年分作り、残りは綺麗に洗って冷凍保存や天日干しに。

【青柚子胡椒】
青唐辛子と青柚子を組み合わせて仕込む、青柚子胡椒。手作り調味料は香りが違います。
青唐辛子4〜5本は縦半分に切って、種を好みの量こそげて粗みじん切りにし、すり鉢に入れる。
青柚子の皮だけを1個分すりおろし、種をのぞいた果汁を加え、塩を混ぜる。
塩加減は好みで調整してください(小さじ1くらいから味を見ながら)。
塩分を少なくした場合は、冷凍保存がお勧めです。
シンプルにグリルした肉やシーフード、穴子の白焼き、冷や汁、そうめん、冷奴などによく合います。

【ガスパチョ】
青柚子胡椒で作る涼やかな美しいガスパチョ。
作りたての青柚子胡椒少々をボウルに入れ、きゅうり1本、しそ4、5枚、パンひとかけ、オリーブオイル小さじ2を加えてハンドミキサーで攪拌します(様子をみて水分を足す)。
好みで酢少々を加えても爽やかです。

【唐辛子シュガー】
与論島のきび糖ザラメなど、少しザラザラした砂糖をつかうのが良いようです。
砂糖2と1/2~3カップ、ヘタを取った生の赤唐辛子20~30本、砂糖の1/10ほどの粗塩を合わせてハンドミキサーにかけるだけ。
空き瓶に詰めて冷蔵庫で保存します。
生の唐辛子ならではの風味がおいしいです。
煮物に使ったり、レモン果汁とナンプラーと混ぜてスイートチリソースを作ったり
酸味のあるフルーツにつけたりと、色々と楽しめますが、
一番のオススメは焼きたてのバタートーストにパラリです。

【唐辛子と梅干しの油ぞうめん】
油ぞうめんは、奄美大島に伝わるソウルフード。 宿のお母さんに教えて頂いた懐かしい料理です。
現地では、いりこやじゃこ、さつま揚げ、豚肉、野菜などいろいろな材料を入れたり、作り方も多少異なります。
今回は現地のまかないとして私がよく作っていたさっぱりアレンジバージョンをご紹介します。

[材料]
・そうめん 3束
・梅干し(大) 1個
・青唐辛子 好みの量
・塩昆布 大さじ1
・酒 大さじ2
・ごま油 小さじ1

・みょうが、青しそ、かつおぶし等



[作り方]
①フライパンに水50cc、酒、梅干し、刻んだ青唐辛子を加え火にかける。
②①の梅干しを軽くほぐし、茹でたそうめんとごま油を加えて混ぜ、器に盛る
③好みで、みょうが・青しそ・かつおぶしなどをトッピングしても。



井澤 由美子

料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かした
シンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの
火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。

link:【食薬ごはん】

Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】