**体に効く食薬ごはん**
12月「生姜(しょうが)」

効果・効能

生の生姜は血行を良くし胃腸を整えます｡
皮の近くにも有効成分がたくさん含まれているので､よく洗って皮ごと使うとより効果が高まりますよ｡
タワシでこするか､スプーンでこそげるくらいにします｡
乾燥させたり､加熱すると辛み成分がジンゲロンやショウガオールにかわり､芯からじんわり体を温め､代謝を良くして冷えを改善します｡

干し生姜（乾姜・かんきょう）は漢方薬になります｡ 皮ごと薄切りにしてザルに2～3日干し､しっかり乾燥したら空き瓶などに乾燥剤と入れておけば､スープやお茶にといつでも活用できます｡
慢性的な冷え性の方､目の下にクマがある､生理痛が辛い方などは日常的に口にされると体が楽になるかもしれません｡ できれば朝やお昼を中心にいただくようにして下さい｡

また､生姜は体を温める他に､消化を促進させ胃腸を整え､吐き気止めなどの効果もあります｡ 二日酔い､乗り物酔い､妊婦さんのつわりにも良いものです｡
殺菌効果もあるので､生魚や肉の付け合せにも多様されていますし､硬い肉も柔らかくするなどのタンパク質分解酵素を含んでいます｡

食べ方・作り方

【生姜と甘酒の蒸しパン】
生姜のおやつ｡ほんわり生姜の香りと優しい甘味｡蒸したてはふかふかです｡

[材料] (4～5cmカップ 5～6個分)
・甘酒 130～150cc
・きび砂糖orメイプルシロップ 大さじ2
・皮付きおろし生姜 大さじ1
・卵 1個
・小麦粉 100g
・ベーキングパウダー 小さじ1
・干し生姜 適宜
[作り方]
①ボウルに粉類以外を入れまぜ､粉類を加えてさらに全体をよく混ぜる｡
②①を小分けにし､7分目くらいになるように入れる｡
（干し生姜を1枚ずつのせる）
③湯気の上がった蒸し器で15～20分蒸す｡

※蒸し器が無い場合は耐熱容器に入れ､フライパンに置きます｡脇から水を注いで蓋をして蒸せばOK｡


【生姜の砂糖漬け】
生姜の砂糖漬けは疲れた時や寒さを感じる日にうってつけのお茶うけ｡日持ちもします｡
①薄切りしょうが300gを5分ゆで､水を入れ替えて再度10分ほど､ゆでてザルに上げる｡
（下ゆでした汁はスープや鍋物に使います）
②鍋にきび砂糖1と 1/2 カップ､水1/2カップと下ゆでした生姜を入れて30～40分煮る｡
③生姜を取り出し､弱火で乾煎りすると砂糖が吹いてきます｡

オーブンペーパーに広げ､好みでさらにグラニュー糖をまぶしても｡
残ったシロップには風味や効能が出ているので､冷蔵庫で保存してください｡
カレーにひとさじ加えるとグッと味が締まります｡
魚の煮つけに加えれば臭みが抜け甘味がつくので便利です｡


【手作りジンジャーシロップ】
ピリリと辛い､と言うより衝撃的な辛み｡
悪いものを抑えていくようなチンキ的仕上がり｡
[材料]
生姜　たっぷり
シナモン､クローブ､スターアニス､カルダモン､中国花椒､唐辛子､レモンの皮
甜菜糖や黒糖　適宜
[作り方]
お鍋にすべて入れて､半量近くまで煮詰めるだけ｡
スパイスは自宅にあるものを｡
気分で､ 炭酸で割ってジンジャーエールやアールグレイレモンティーもお勧めです｡


【生姜おこわ風（炊き込みご飯）】
生姜のパワーで温め効果がアップし気力と体力を養います｡
[材料]
米2合
醤油・みりん　各大さじ1
生姜　ひとかけ
[作り方]
ご飯を炊く時に､水に30分浸したお米の上に､皮がついたまま細切りにした生姜をのせ､しょうゆとみりんで味を付け通常通りに炊飯する｡
おこわ風にするときは､しゃぶしゃぶ用の餅を4～5枚お米の上にのせ炊き上げる｡


【ジンジャーポークソテー】
おろし生姜のダブル使い｡
肉を柔らかくする為におろし生姜を揉み込んで1０分置く｡
香りのよいソースを作る為､おろしたての生姜を混ぜて､焼いた肉に馴染ませます｡
新玉ねぎを少し加えて甘味を足し､ご飯が進む味付けに｡
しっとり柔らかなジンジャーポークぜひお試し下さい｡

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