**体に効く食薬ごはん**
7月「きゅうり」
2022年7月30日(土)
効果・効能
昨日花が咲いたと思ったら、直ぐに大きくなっている胡瓜。成分は約80%以上が水分、カロリーが低く、夏にふさわしい薬効を持っています。 身体の余分な熱を冷まし、喉の渇きを止める。
鎮静作用や美白効果もあるので、日焼けや火傷などの時に、きゅうりパックをしてほてりを鎮める民間療法も伝わっていますね。
カリウムも豊富なので、血圧を正常に保つサポートをします。
利尿作用が強いので、むくみ解消にも役立ちます。
食べ方・作り方
【ぽりぽりきゅうりの漬物】
長野県の農家のおばあちゃんに教わったパリパリ食感が美味しいきゅうりの漬けもの。
醤油・酢・みりん・昆布・赤唐辛子を火にかけて、漬け汁を作ったらきゅうりを入れて一気に加熱して急冷するのがポイントです。
長野県での漬物は、お茶請けに登場させるもの。
もちろんごはんのお供やお酒のアテにも最適で、酸味や塩分で暑い日には特に美味しく感じます。
[材料]
・きゅうり 5本
・生姜スライス ひとかけ分
A
・醤油 半カップ
・本みりん半カップ
・酢 1/4カップ
・昆布3枚(細切り適宜)
[作り方]
①きゅうりは小さめの乱切りにする。
②あれば薄手の鍋にAを入れて強火にかけ、沸騰したら①のきゅうりを加え混ぜる。
③再び沸いたら、強火で1分煮て、鍋ごと氷につけて粗熱をとる。
④再び強火にかけて、これをあと3回繰り返す。
⑤きゅうりにシワが寄ったら生姜を加え、沸騰したらさらに1分強火で煮る。
⑥清潔な保存容器に入れ、氷水につけて急冷し、冷蔵庫に一晩置く。
※刻んだしそ・えごま・青唐辛子・胡麻などをお好みで加えても美味。
【イマドキきゅうりの水キムチ】
裏技を使って発酵を促し、おいしさの安定を求めた水キムチ、どなたでも失敗なく作れます。
爽やかな酸味と心地より清涼感、乳酸菌がたっぷりの漬け汁も余す事なくいただいて下さい。
疲労回復にも最適な水キムチ、発酵食作りが初めての方も夏バテ予防にぜひチャレンジして下さい。
[材料]
・きゅうり 5本
A ・塩 大さじ1強
・蜂蜜 小さじ2
B ・水 500cc
・乳酸菌飲料 80cc
・にんにく 薄切り3枚
・生姜 薄切り3枚
・唐辛子 1本
・昆布 2枚
[作り方]
①きゅうりは塩 適宜をこすりつけ、水で洗う。
両端を落とし、縦半分、長さを4等分に切る。
②清潔な容器に①を入れ、Aを揉み込む。
③②に混ぜたBを注ぎ、常温に一晩置いて、冷蔵庫に2日置くと食べ頃です。
※麺にかけていただいてもいいですよ。
※蜂蜜を使用しています。
1歳未満の乳幼児には与えないで下さい。
井澤 由美子
料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かした
シンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの
火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。
link:【食薬ごはん】
Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】