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**体に効く食薬ごはん**
2月「ブロッコリー」

2022年2月28日(月)

ホクホクした食感がおいしいブロッコリー。 食卓の彩り野菜としても欠かせませんよね。
を補って五臓の機能を高めるので滋養強壮に良く、免疫力を高める野菜としてイタリアなどでも古くから栽培され親しまれてきました。
弱った胃腸を整えたり、虚弱体質を改善するなどの働きが期待できます。
本格的な春に向けて、体の英気を高めたいこの時期にはおすすめの野菜です。

ブロッコリー

ブロッコリーは野生のキャベツを品種改良したもので、さらに改良されたものがカリフラワーです。
購入する時は、蕾の部分がかたくしまって緑が濃いものを選びます。
通年出回りますが、冬から春にかけてが旬です。

最近はスーパーなどで、スティックセニョールという茎が長いブロッコリーなども見掛けるようになりました。
アスパラガスのような風味があって食べやすく、おかか和えや白和えなどにも向いています。

効果・効能

ブロッコリーに含まれるビタミンには目の粘膜を保護する働きがあります。
ドライアイの改善に効果的、 花粉症やアレルギーで目のトラブルを抱える人にもおすすめです。
また、スルフォラファンというフィトケミカルを含有しており、疲労回復やアンチエイジング、生活習慣病の予防にも効果的。

野菜としてはタンパク質も多く含み、男性ホルモンを高める働きもあることから、筋肉がつきづらい体質の人はトレーニング前に食べるといいといわれています。

【使い方】
ブロッコリーは房のつけ根の部分から落とし、また残った茎の部分も甘味があるので皮をむいて、食べやすく切って一緒に調理しましょう。

まずは蒸したものをそのままいただき、残りはピュレにしてパスタやソース、スープに使います。
疲れている時は、豚肉やニンニクと一緒に調理すると、疲労回復をグンと助けます。

ブロッコリーのビタミンCは水に溶けやすいので、基本的には短時間の調理にします。
ラップをかけて1分ほどレンジで加熱するのもおすすめです。


【蒸し焼き】
[作り方]
①ブロッコリーをフライパンに入れ
塩少々・水(大さじ2~3)・オリーブオイル適量を
全体に回しかけてふたをし、 中弱火で好みの加減に蒸し焼きします。

②加熱時間10~15分、しっとりと柔らかくなるまで火にかけると おいしさが際立ち、 カロテンも効率よく体に吸収できます。

※ブロッコリーを①の蒸し焼きにしてから、肉や魚などと合わせて調理すると、風味も色も良い一皿になります。


井澤 由美子

料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かした
シンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの
火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。

link:【食薬ごはん】

Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】