**体に効く食薬ごはん**
2月「山菜」
2021年2月28日(日)
春は苺や柑橘類など酸味のあるものや、春の息吹のような山菜達が出回り始めます。
酸味は肝機能を労り、疲労回復効果を担います。
山菜の苦味は、虫から身を守るためのポリフェノールに由来する成分で
冬に溜まった体の老廃物や毒素を排出するなどデトックス効果が期待できます。
山菜は繊維も豊富で、率先していただきたい食材です。
ちょうど今、花粉症が横行していますがアレルギー症状を抑える効能も期待でき、繊維が便通を良くします。
酸味は肝機能を労り、疲労回復効果を担います。
山菜の苦味は、虫から身を守るためのポリフェノールに由来する成分で
冬に溜まった体の老廃物や毒素を排出するなどデトックス効果が期待できます。
山菜は繊維も豊富で、率先していただきたい食材です。
ちょうど今、花粉症が横行していますがアレルギー症状を抑える効能も期待でき、繊維が便通を良くします。
春は山菜でデトックス
菜の花やふきのとう(蕗の薹)・こごみ・たけのこ・うどなど独特の香りと風味、食感を楽しめる時期はとても短いので何かしら毎日口にします。
香りは気の巡りもよくするのでストレス緩和にも良く、リフレッシュできます。
つくし・かんぞう・うど菜・うるい・行者にんにくなどの柔らかい山菜を
昆布ダシでしゃぶしゃぶにしていただくのが毎年の楽しみです。
【ふきのとう(蕗の薹)】
春の訪れを告げるふきのとうは日本原産の山菜、残雪残る春先のスキー場で見つけては
母にお土産にしていたのが懐かしい。
ふきのとうを手にしたら、とにかく早く調理して香りと水分が逃げないうちにいただきたいものです。
・摘みたてを天ぷらにすると香りがグンと開きますよ。
葉を広げるようにして薄い衣に潜らせて、サッと揚げると花のようになって可愛らしい。
・白身と混ぜてお椀に落としたしんじょう(糝薯)は、春の訪れを感じられます。
・味噌と砂糖を合わせたほろ苦いふき味噌は、ごはんのお供や田楽・和え物など何にでも合います。
毎年、沢山作り置きます。
【よもぎ】
よもぎは、デトックス効果が高く、抜群の浄血力があります。
またよもぎには止血作用や、抗炎症作用もあるので、傷や虫さされには葉をもんで貼るとよいそうです。
邪気を払い、神経痛や肌荒れにも効果があり、婦人病にもよい万能薬です。
沖縄では、よもぎをフーチバーと呼び、料理に使う他、月桃(ゲットウ)と合わせた
蒸し風呂にするなど、とても多目的です。
また北海道のお気に入りの宿では、薬草風呂として温泉に入っていましたが、お風呂に入れる風習も昔から ありますね。
韓国のよもぎ蒸しなども有名ですね。
アイヌ語では、カムイノヤ「神の草」と呼ばれ、さまざまな料理にも使われています。
フランスでは、エルブロワイヤル「王の草」
中国では「医草」と言われ世界中でその効能が認められています。
やわらかいよもぎは、風味も優しい。
緑茶に加えていただくとその香りと効能でシャキッとします。
よもぎをたっぷり使った目にも鮮やかなよもぎ餅。
体に良く、香りも良く美味しいので毎年の楽しみです。
新芽のよもぎを見かけるとついつい手にとってしまいます。
【よもぎの下ごしらえ】
[作り方]
①よもぎは、よく洗って汚れを取り除き、硬い部分があれば落とします。
②大きめの鍋に湯を沸かして、よもぎと重曹少々を入れて茹で、冷水にとる。
③後は水気をしっかり絞ってハンドミキサーにかけるか、包丁で細かく刻めば下ごしらえは完了。
あんこも美味しいですが、つきたての柔らかい餅を香ばしく焼いてお醤油をひと垂らし、
苦味のような緑香が口いっぱいに広まって元気がでます。
山菜は香りが豊かで繊維が豊富。
アクもあるので、食べ慣れない方は、ほどほどの量で楽しんで下さい。
井澤 由美子
料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かしたシンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」、「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。
link:【食薬ごはん】
Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】