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**体に効く食薬ごはん**
9月「お月見団子」

2020年9月30日(水)

中秋の名月とお月見団子
旧暦の8月15日の月を中秋の名月と言います。
新暦の日付は年によって変わり、今年のお月見は10月1日です。
美しい月を眺めるだけでなく、収穫に感謝して月に見立てたものや収穫物をお供えするという風習もあります。
お団子を丸める作業など、お子さんと一緒に楽しまれてもいいですね。
今年はご家族で、お月見だんごとお酒などいただきながら
ゆるりと月を愛でてみてはいかがでしょうか?

お団子に使う粉の種類

◆上新粉
上新粉は米粉の一種です。
うるち米を洗った後に乾燥させて粉末にしたもの。
もっちりとして歯ごたえがあり、かしわ餅・草餅などに使用されます。

◆ 白玉粉
お団子は白玉粉でも作れます。
原料がもち米で、水と一緒に挽いてでんぷん質を取り出したもので、
粉の粒子が細かくツルリとしてなめらかな食感です。
団子の水加減は粉と同量くらいですが、半量くらい加えた後から様子を見ながら水を加えて、耳たぶくらいのかたさに留めます。

◆ だんご粉
だんご粉はうるち米ともち米を混ぜた団子用の粉です。
配合はメーカーによってまちまちですが、作りやすくなっています。
ボウルに表示通りの水を入れて耳たぶくらいのかたさに練って、後の作り方は同じです。

お団子の作り方

お団子の作り方を2種類ご紹介します。

【昔ながらのお団子】
①ボウルに上新粉(うるち米)170g、熱湯150ccを入れます。
②箸で混ぜてから、手でなめらかにツヤがでるまでよくこねます。
様子をみて、まとまりにくかったら、もう少しお湯を足して、耳たぶくらいのかたさになるようにこねます。
③棒状にのばしたら、食べやすい長さに切って丸めます。
④沸騰した湯に入れ、お団子が浮いてきたら取り出して冷水でしめ、水気をとります。
⑤好みの味付けを。
茹でただけでも美味しいですし、きな粉や餡をかけてもいいですね。
熱した魚焼きグリルやクッキングシートをしいたフライパンで焼き団子にしても香ば しくてよいものです。

【お豆腐を入れた滑らかなお団子】
①白玉粉(もち米)100gに絹ごし豆腐100gを混ぜてよくこねます。
②後は上記と同じ工程です。
※好みでお抹茶や紅粉を加えて楽しんでもいいですね。

みたらしあんの作り方

【みりんで作るみたらしあん】
小鍋に「本みりん」を適宜注ぎ、色つく程度の醤油を加え、とろみが出るまで煮きるように煮詰めるだけ。
上質なすっきりした甘みのみたらしあんになります。
ここに水で溶いた片栗粉や葛を少々加えると更にとろみがついて、 お団子にからみやすくなります、お好みでこしらえて下さい。

【お砂糖で作るみたらしあん】 小鍋に100cc、きび砂糖80g、醤油大さじ2、片栗粉大さじ1をよく混ぜてから、トロミが出るまで木べらで混ぜながら中弱火にかけます。




井澤 由美子

料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かしたシンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」、「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。

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Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】