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**体に効く食薬ごはん**
3月「スパイスのちから」

2020年3月30日(月)

季節の変わり目は寒暖差が激しく、体調を崩しやすい時期。
そんな時こそ、体調管理が大切です。
スパイスは、血行促進、食欲増加、解毒作用、肝機能向上など、いい事尽くめ
毎日の食事に上手に取り入れて、おいしく、元気に乗り切りましょう。



免疫力を高めるスパイス

免疫力を高めるスパイス達、香りで気分も穏やかになります。

中でもシナモンは効能が高く、古来から伝統医学に用いられてきました。

胃液の分泌を良くし、消化を促進させ、体を温める以外に、ウイルスの増殖を抑える働きが期待できると検証されています。 シナモンに含まれるシナモンアルデヒドがウイルス対策に有効、ならば、シナモンは寒い季節だけでなく日常的に料理やお茶に活用したいスパイスですね。

それから、クルクミンはターメリックなどに含まれる黄色い色素。
抗酸化作用があり、解毒作用もあります。冬から体に溜まった毒素やストレスがあると肝臓は大忙し。
食でケアをしてあげましょう。

ターメリック(ウコン)は肝機能を上げることで知られていますが、ストレスが多くなると肝臓がダメージを受けやすくなります。
様々なスパイスに、にんにく、生姜、玉ねぎなどの薬効が高い野菜やタンパク質が入るカレーは、この時期にぴったりの煮込み料理です。

さらに酸味のあるピクルスを添えることも肝臓をケアすることになるので、忘れずに!



日々を楽しく過ごせる思考や身体作り

春は新しい環境や出会いが沢山。
ワクワク感もありますが、慣れない環境にはストレスを感じることもありますね。
シナモンスティックとターメリックに甘味を加えたラテは気軽に作れ、安眠効果も得られるのでリラックスしたい時にぜひ。

気分が落ち込んだ時に良い食べ物は、トリプトファンを増やす食材です。
バナナやミルク、卵などがよく、バナナミルクセーキやバナナジュースなどの食べ合わせにすると更に効果が上がります。

その他に、ナチュラルチーズ、レバー、納豆、カツオ、マグロ、鮭、鯖、豚ロース肉、鶏胸肉、ヨーグルト、ごま、酒粕などにも多く含まれており、蕎麦などの麺類や米、芋類などの炭水化物と一緒に摂取して相乗効果を上げて下さい。

日々を楽しく過ごせる思考や身体作りは3つの柱を大切に
「栄養」・「運動」・「メンタル(睡眠の質やホルモンの適切な調整)」を少し意識してみて下さい 自分のペースで良いのです。
足りてないなと思った部分を少しずつ補うよう心がけてくださいね。


井澤 由美子

料理家。調理師、国際中医薬膳師、国際中医師
NHKカルチャー薬膳講師
旬の食材の効能と素材の味を生かしたシンプルな料理に定評がある。
醗酵食レシピの開発はライフワーク、薬膳に造詣が深い。
レモン塩、乳酸キャベツブームなどの火付け役としても知られています。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」、「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組他、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、イベント、書籍、発酵レストランなどのプロデュースを手掛ける。

link:【食薬ごはん】

Instagram:【yumiko_izawa(井澤由美子)】