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2024年3月21日(木)14:00より、モリシゲ物産さんの「荏胡麻のお話」オンラインイベントを開催しました。
最近、健康志向の高い方から注目度の高いえごま油。
「身体に良い」と耳にすることも多いですが、えごまの事、どのくらいご存知でしょうか?
今回のイベントは、
「食を通して、人の健康と日本の農に貢献したい。」
そんな想いから、荏胡麻の栽培から製品化まで一貫している、有限会社モリシゲ物産 代表取締役の矢島 繁様にえごまについてお話をしていただきました。
荏胡麻(えごま)とは?
名前から、胡麻の仲間と思われがちですが、胡麻とは全くの別物。
えごまはシソ科の1年草。
葉は、シソ(大葉)にとても良く似ています。
小さな莢(さや)の中にえごまの実が4個ずつが入っており、乾燥させてたたいて実を落として収獲します。
さて、そんなえごま、最近になってよく聞くようになりましたが、
実は、かなり古くから日本でも使われていました。
いつ頃から使われていたのか?
およそ1万年ほど前の遺跡から、漆とえごまを混ぜて塗った縄文土器が発見されました。
また、灯りや傘、和紙やロウソクを作るのにも使われていたようです。
かつてえごまは人々の生活に大切で無くてはならないものでした。
時代か進むにつれ、他の油が普及するようになり、えごま油の利用が少なくなったようです。
なぜえごま油が現代人に必要なのか
油(脂肪酸)には種類があり、α‐リノレン酸(オメガ3)とリノール酸(オメガ6)は体内で合成できないので、食べ物から摂取する必要があります。
そして、α‐リノレン酸とリノール酸のバランスが大切なのです。
現代の食生活では、ファーストフードやスナック菓子など、リノール酸を多く摂取している傾向があり、α‐リノレン酸が現代人には必要な油と考えられます。
簡単に毎日続ける方法
1日大体小さじ1杯分くらいを摂取すると良いそうですが、
普段の食生活に継続的に取り入れるにはどうしたらよいのでしょうか。
簡単においしく続けるには、毎日習慣になっている食べ物に合わせると良いそうです。
矢島さんは、冷やっこや味噌汁、納豆などにちょいかけし、毎日おいしく継続しているとの事。
その他、コーヒーや野菜ジュース、ヨーグルトやサラダ、色んなものに少しかけて食べることが毎日続けるコツなんですね。
モリシゲ物産のえごまへのこだわり
モリシゲ物産の荏胡麻はは、社員みんなで土を耕し、種を撒き、無農薬・有機肥料で大切に育てられています。
以前は福島に農場がありましたが、東日本大震災の被災により農園を埼玉県秩父市に移しました。
秩父の農場は粘土質で固い土壌でした。
えごまの裏作で国産ウイスキーの原料となる大麦を栽培し、その発酵ウイスキーの搾汁残渣を畑に戻し土作りを行っています。
すると固かった土壌が驚くほど良くなり、えごまの生育も良くなったそうです。
そうして出来たえごまを低温焙煎し、昔ながらの圧搾製法でゆっくりと搾っています。
黄金色のえごま油には上質なワインのような澱(おり)があるのが特徴です。
澱にはえごま本来の栄養素が含まれているため、あえて残しています。
そして新鮮な状態で使っていただくために、小さめの小瓶に詰められています。
油は鮮度が命。
丁寧な栽培でつくる良い原料と昔ながらの圧搾で搾った新鮮なえごま油を、普段の食に取り入れて行きたいですね。
有限会社モリシゲ物産
埼玉県さいたま市北区土呂町 2丁目29-2
TEL:048-667-6176
ONLINE SHOP:荏胡麻屋